
仕事が終わるころ、頭に浮かぶのは「今日の夕飯、どうしよう」。
冷蔵庫に残っているもの、帰宅時間、家族の好み。
夫に聞いても「何でもいいよ」と返ってくると、悪気はないとわかっていても、ため息が出ることがありますよね。
答えてくれても、明らかに時間がかかるものや、コストがかさむもの、買い出しをしないといけないものの場合はどうすべきかさらに考えなければいけません。
疲れているのは、料理を作ることだけではないのかもしれませんね。
毎日、何を食べるかを決め続けることも家事の一部です。
この記事では、40代の共働き夫婦が献立の負担を分けるために、週に一食から試せる手順を紹介します。
食事を主に担当しているのが夫の場合にも使える考え方です。
「何でもいい」がつらいのは、決める役割が残るから
「何でもいい」は、好き嫌いを言わず相手に合わせたい気持ちから出ることもあります。
一方、聞いた側は「希望が知りたい」というより、「決めるところから一緒に考えてほしい」のかもしれません。
まずは、その違いを言葉にしてみましょう。
大和ハウス工業が2017年4月に行ったインターネット調査では、同居する子どもがいる20〜40代の共働きの男女600人が回答しました。
食事の献立を考える作業をしていると答えた割合は、女性97.7%、男性36.7%でした(「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計)。
これは当時の回答者の自己申告で、2026年のすべての夫婦を表す数字ではありません。
ただ、調理だけでなく「何を作るか」を考える役割にも目を向ける手がかりになります。
調査の自由回答には、食事を担いながら料理への不満を言われることへのつらさも記されています。調査概要・結果・自由回答はこちら(PDF、2・5・8ページ)。
まず、夕食までにしていることを五つに分ける
「夕食をお願い」と言っても、どこから引き受けるのかが曖昧だと、いつもの担当者に確認が集中します。一度だけ、普段の流れを二人で書き出してみてください。細かな管理表を毎日作る必要はありません。
- 食べる人数と帰宅予定を確認する
- 冷蔵庫や食品棚を見て、使えるものを確かめる
- 献立を決め、足りないものを用意する
- 調理する、または買ってくる・注文する
- 配膳、食後の片づけ、残った食品の保存をする
大切なのは、何個担当しているかだけで採点しないこと。「帰りの電車でもずっと献立を考えている」「買い物中の質問に毎回答えるのがつらい」など、負担を感じる場面を一つ伝えます。今の負担を説明するために、相手がしている家事を否定する必要もありません。
週に一食、献立から引き受ける日を決める

1.無理の少ない日と、引き受ける範囲を決める
最初から平日すべてを交代するより、帰宅が早い日や休日の一食を選びます。
「土曜の夕食は、献立と在庫確認、買い物まで担当する。調理は一緒に、食後はもう一人が片づける」のように、境目を具体的にします。
献立を任された人が、必要な確認も自分から進める形です。
以下は、説明のための架空の会話例です。
「毎日の献立決めるのに疲れちゃったから、土曜の夕食は冷蔵庫を見て、何を食べるか決めるところからお願いできる? 必要なものは買い出しお願いね。予算は〇〇円くらいで。」
2.予算・時間・在庫を先に共有する
相談しておきたいのは、その一食に使える予算、食べる時間、家にある食品や調味料の場所も、最初は一緒に確認すると始めやすくなります。
毎回、完璧な引き継ぎをする必要はないですが、これを話し合うだけでも夫婦の会話になりますしコミュニケーションの一つになります。
献立の候補は、二人が無理なく用意できるものを数個メモしておく程度で十分です。
料理に慣れていないなら、買ったおかずや冷凍食品を組み合わせる選択も含めます。
「担当したら手作りしなければ」と条件を増やさず、準備から片づけまで回せる方法を探してみてください。
3.我が家の場合は、土曜日に
我が家の場合は、平日は夫の帰りが遅いので基本的には私が食事を作ります。
土曜日は夫は休み、私は仕事という日が多いので基本的に夫が準備をしてくれます。
ただ、夫が作れるメニューはそんなにたくさんは無いのでできる範囲でやってもらっています。
お好み焼きや、おうち焼肉、揚げ物、焼きそば、鍋ものなどは夫が子供たちと一緒に準備してくれます。
その際には、「冷蔵庫に〇〇があって〇〇ならできるかも」という話は前日にしています。
土曜日の仕事終わりに食事の準備をしなくていいだけでも、私はだいぶ楽になります。
平日も同じ時間にお互いの仕事が終われば、役割分担も可能かもしれません。
でもそれは各家庭事情も違うし、それぞれの家庭に合ったやり方を探せるといいですね。
うまくいかない日もある
急な残業や体調不良で、決めたとおりに動けない日もあります。
日々の生活のなかではあり得ることです。そのときは「無理だった」で終わらせず、ちゃんと相談します。
作れない日の選択肢を先に決めておけば、一方が急いで献立を考え直す負担を減らせます。
我が家は、冷凍の餃子など「焼くだけ」の食材を準備しています。
献立の負担も、二人に合った形で分けていこう

夕食の準備には、料理を作るだけでなく、冷蔵庫の中を確認し、予算や時間に合わせて献立を決める作業もあります。
「今日、何にしよう」と考え続けることに疲れたら、その負担も言葉にして伝えてみてください。
まずは週に一食、無理の少ない日に、献立を決めるところから引き受けてもらう。
作れるメニューが少なくても、買ったおかずや冷凍食品を使っても大丈夫です。
予定どおりにいかない日は相談しながら、その日の夕食をどう用意するか一緒に考えられるといいですね。
帰宅時間も、得意な料理も、家庭によって違います。私自身、土曜日に夫が食事を準備してくれるだけでも、仕事終わりの気持ちがずいぶん楽になります。
二人が続けられる分け方を、できるところから探してみませんか。
食事以外の家事も重なって余裕がないときは、家事・育児に疲れた夫婦が、笑顔を取り戻した5つの方法も参考にしてみてください。
参考資料
大和ハウス工業「20代から40代の共働き夫婦の“家事”に関する意識調査」(2017年5月12日発表)。実施は2017年4月15〜16日、同居する子どもがいる20〜40代の男女各300人、計600人へのインターネット調査。本記事の手順とチェックリストは、調査で効果が検証されたプログラムではなく、生活に合わせて試すための提案です。

