夫がスマホばかりで寂しい…責めずに伝える言葉と夫婦のルール作り

夫婦のコミュニケーション

夕食のあと、やっと一息つけたと思ったら、夫はずっとスマホを見ている。
話しかけても「うん」と返るだけで、聞いてもらえた気がしない。
そんな時間が続くと、隣にいるのに寂しくなりますよね。

ただ、スマホを見ていることだけで「愛情がない」とは判断できません。
仕事の連絡や家族の用事、気分転換など、使っている理由はさまざまです。
まずは、話しを聞いて欲しいことを伝えることから始めてみましょう。

この記事では、スマホに会話を遮られる場面に絞り、気持ちの伝え方と無理なく試せる約束の作り方を紹介します。
夫に限らず、妻のスマホ利用が気になる場合にも使える考え方です。

気になるのはスマホそのもの? それとも反応の薄さ?

「スマホばかり」と感じた出来事を、一つ思い出してみてください。
相談の途中で画面を見られたのか、家事をしている横で動画を見続けていたのか、一緒に過ごす約束が流れたのか。
困りごとによって、相談したい内容は変わります。

例えば、家事の負担が偏っていることがつらいなら、スマホを置くだけでは解決しません。
担当や休む時間も見直す必要があります。
一方、話している間だけ目を向けてほしいなら、その短い時間を確保する提案から始められます。

研究はあるけれど、スマホだけで夫婦仲は決まらない

米国ベイラー大学が2015年に紹介した研究は、一緒にいる相手より携帯電話に注意が向く行動を取り上げています。成人308人への尺度作成調査と、別の成人145人への調査が行われ、後者では相手の携帯利用による疎外感、携帯をめぐる対立、関係への満足度の関連が報告されました。

米国の成人を対象とした質問紙調査で、日本の40代夫婦全体の実態を示すものではありません。
また、この結果だけでスマホが不仲の原因だと断定することもできません。
「自分は平気でも、相手は会話を遮られてつらいかもしれない」と考える手がかりとして捉えましょう。

「いつもスマホばかり」を具体的なお願いに変える

切り出すときは、出来事、自分の気持ち、お願いの順に短く伝えてみます。
「スマホと私、どっちが大事?」と答えを迫るより、変えてほしい行動を一つに絞る方法です。
以下は説明のための架空の会話例です。

「さっき今日の出来事を話しているときにずっとスマホの画面を見ていたから、聞いてもらえていない気がして寂しかった。話をする時はスマホを置いてくれない?」

今すぐ話せないと言われたら、予定を確かめます。「いつなら話せそう?」と聞き、「片づけが終わったら」のように、お互いがわかる目安を決めるといいかもしれません。

話す側も相手が仕事の返信中なのか、動画を見ているだけの自由時間なのか確認するのも大切かもしれません。

「仕事の返信があるんだね。終わったら一声かけてもらえる? 私もその間にお風呂を済ませておくね」

どうしても、いつもスマホばっかりで私の話をきいてくれない。と、イライラが募ってきますよね。「あとで」とか、「わかったわかった」と、話を流されても話している方は気分が悪くなりますよね。でも、そこで話す方が諦めてしまうと夫婦関係はどんどんすさんでしまいます。

お互い一人時間も大切な時間ですが、夫婦で共有して話をしたりテレビを見たり、一緒に動画を見るでもいいと思います。二人だからできる時間の使い方は、夫婦一年目でも夫婦20年目でも変わらないと私は考えます。

夫婦のスマホルールは、まず一つだけ

1.禁止する時間より、向き合いたい場面を決める

「家では使わない」という広い約束より、「一緒に食べる夕食の時だけはスマホは見ない」「相談を始めたら、話が一区切りつくまで」など、場面を限定してみましょう。
夜勤やシフト勤務で食事が合わない夫婦なら、同じ時間にこだわらず、休みが重なる日の短いお茶の時間でもかまいません。

5分や10分は、試しやすい長さの例です。それだけ話せば夫婦仲が改善するという基準ではありません。二人の生活に合わせて調整しないといけませんが、その5分がきっかけで話が広がったり、笑いが出たり、少しずつ夫婦時間を共有し楽しめるようになるのことが目標ですね。

2.仕事や緊急連絡の例外を先に決める

呼び出しのある仕事、子どもの連絡、離れて暮らす親からの電話など、見逃せない用件もあります。必要な連絡まで一律に止めるのではなく、「仕事の着信には出る」「返信が必要なら一言伝える」などその辺は臨機応変に対応が必要ですね。

最近は仕事を家に持ち込まない人も多いと思います。自宅で仕事をしないことも当たり前になってきているかもしれません。それでも、職種によっては業務連絡が来たり、取引先からの連絡が来たりしますよね。

私の夫も、仕事用の携帯が支給されていて取引先や、職員からの業務連絡が夜になっても来ます。
最初はこんな時間に?と思っていましたが、こんな夜の遅い時間にも働いている人はいるんですよね。

スマホを置く側は、「今から職場に返信するね。終わったら話を続けよう」と伝えるだけでも、待つ側が状況を理解しやすくなります。
返信の中身や相手の個人情報まで見せる必要はありませんが、以前の会社では仕事用携帯が無く個人の携帯に全て連絡が来ていました。
その頃は、本当に仕事の電話?と疑ったことも、正直何度もあります。

3.二人に同じ約束を当てはめる

一方だけが監視されるルールにしないことも大切です。「あなたは置いて」と求めながら自分は通知を見る、といったずれがないか確認します。

スマホを勝手に取り上げたり履歴やパスワードの共有を迫ったりせず、それぞれが自分で相手に配慮することが大切です。

4.一人で楽しむ時間も残す

動画やゲーム、友人とのやり取りが息抜きになる人もいます。
一緒にいる時間のすべてを会話で埋めなくてもいいんです。
「食後に少し話したら、それぞれ自由に過ごす」のように、向き合う時間と一人の時間の両方を持てる形を探します。
家事が一方に偏っているなら一緒に家事を済ませて、お互いゆっくりできる時間を増やせるといいですね。

約束が守れなくなってきたら条件を見直す

約束を一度忘れたからといって、「やっぱり大事にされていない」と結論を急ぐ必要はありません。仕事の連絡が重なったのか、時間が長すぎたのか、約束が曖昧だったのかを確認します。
いつの間にか、また元に戻ってしまうこともあるでしょう。
逆に、今回の提案が相手には過度なストレスになっている可能性もあります。
それぞれの気持ちや、今後のことは少しずつ変えながら話していくことも大事です。

一週間ほど試して、「話を聞いてもらえた感じはあったか」「無理をしていないか」を二人で振り返ってみましょう。使用時間を細かく取り締まるより、困っていた場面が減ったかを確かめるための振り返りです。

二人で埋める、お試しルールのチェックリスト

  • 困っている場面:____
  • そのとき感じていること:____
  • スマホを置いて向き合いたい場面・長さ:____
  • 仕事や家族の連絡など、例外にすること:____
  • 途中で使うときに伝える一言:____
  • 一人で自由に過ごす時間と家事の担当:____
  • 試す期間・振り返る日:____

すべてを決められなくてもかまいません。
「話しかける前に、今聞けるか確認する」「返信中なら、終わったら声をかける」だけでも、お試しの約束になります。

話し合いに応じてもらえないとき

お願いしても無視や嘲笑が続くなら、自分の伝え方だけを責めないでください。
一人で何度も働きかけて疲れたときは、信頼できる人や相談できる場所を頼ることも選択肢です。怖さや強い威圧がある場合は、二人のルール作りを無理に進めず、自分の安心を優先してください。

会話全体のきっかけを探したい方は、夫婦の会話がない…このままで大丈夫?会話を取り戻す10のきっかけも参考にしてください。スマホの時間をゼロにすることより、「話したいときに、どう声をかけ合うか」を二人で決めるところから始めてみましょう。

参考資料

ベイラー大学による研究紹介(2015年9月29日)。Roberts・Davidによる米国成人への2つの調査(308人、145人)を紹介。本記事の会話例・チェックリストは研究で効果が検証されたプログラムではなく、生活に合わせて試すための提案です。

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