
お小遣い制は夫婦とも同じ金額にするべきか?
先日、友人との会話でふと聞かれたんです。「ERIって、お小遣い制?」って。
うちの場合、夫は完全にお小遣い制です。
でも、私は?
……あれ、いくらだっけ。
正直に言うと、私は自分のお小遣いの金額を知りません。
というより、決めてないんです。
基本的に、家計の財布は私が管理しています。
私は生活費の中から必要なものを買っている、という感覚に近いんです。
化粧品を買うときも「お小遣いから」ではなく、「今月の生活費の残りと相談しながら」買っている。
そんな感覚です。金額としては、自由に使っているお金は夫より少ないでしょう。
友人には「え、それって旦那さんの方が得してない?」と心配されたりもします。
そもそも、私が夫と同じ金額のお小遣いを使っていては家計が持たない。
若いうちに結婚したので、結婚当初からお金には苦労してきました。
つまり、見出しの「お小遣い制は夫婦とも同じ金額にするべきか?」の答えとしては、我が家の場合はしたくても出来なかったが答えです。
そもそもお小遣い制度とは?夫婦のお金の管理方法は3パターン
夫婦の家計管理の方法は、大きく分けると3つのタイプに整理できます。
①お小遣い制
毎月(あるいは毎週)決まった金額を、お互いに「自分の自由に使えるお金」として設定する方法です。残りは生活費や貯蓄にまわします。使い道を報告する必要がないぶん、決められた範囲を超えると相手に相談が必要になります。
②財布別管理制
それぞれの収入を別々に管理し、生活費だけを一定額ずつ出し合う方法です。お互いの貯金額や使い道を把握しないケースも多く、自由度は高い反面、家計全体の見通しが立てにくいという声もよく聞きます。
③共有財布・自己管理型
生活費も個人の買い物も、同じ財布(口座)から出す方法です。「お小遣い」という枠を作らず、その都度の残高や状況を見ながら各自が判断して使います。
我が家は、この③に近いかたちです。
夫婦のうち私だけがこのスタイルで、夫は①のお小遣い制を続けています。
同じ家庭の中でも、方式が違っていいんだと気づいたのは、わりと最近のことでした。
お小遣い制で不満が生まれやすい理由

とはいえ、お小遣い制そのものが悪いわけではありません。実際、多くの夫婦がこの方式でうまくやっています。
タイトルにも「お小遣い制、そもそも必要?」と触れたように、お小遣い制には不満が生まれやすいポイントがいくつかあります。
一番大きいのは「不公平感」です。
片方は自由に使えるお金があるのに、もう片方は決められた範囲でしかお金を使えない、という感覚になることだと思います。
特に専業主婦(主夫)や収入が少ない側は、そもそも自分名義の自由なお金が少ないことに、じわじわとしたストレスを感じやすいようです。
もうひとつは、使い道への干渉です。
せっかくのお小遣いなのに、何に使ったか聞かれる、口を出される。
これが積み重なると、「管理されている」という感覚に変わっていきます。
うちがこの不公平感で揉めなかったのは、実は制度のおかげというより、もっと別の理由がありました。それが次の話につながります。
うちは「お小遣い制」と「決めない管理」が同居している

私は金額を決めず、生活費の中から必要な分を使うスタイル
さっきも書いた通り、私は自分のお小遣い額を決めていません。
財布(家計全体)は私が管理していて、化粧品や自分のちょっとした買い物は、生活費の残りと相談しながら買っています。
「使いすぎたら、来月は控える」くらいの緩やかなルールしかありません。
これで20年、そうやってきました。
ほんとに家計が苦しい時は、服も買えない、化粧品も買えない。そんな時期は結婚当初だけではありませんでした。
見かねた母は、一緒に買い物に行き洋服を買ってくれたり、自分用に注文する化粧品を私にも分けてくれたりと何かと助けてくれました。
色んな意見があると思いますが、助けてもらわないと生活できてなかったのも事実です。
夫は昔から管理が苦手なタイプで、今も毎週お小遣い制
一方の夫は、真逆です。財布に入っているお金は、あればあるだけ使ってしまうタイプです。
だから夫だけは、今も昔からずっとお小遣い制、それも「毎週」渡すスタイルを続けています。
月一回にすると使い切るのが早すぎるので、細かく区切って渡す方が、本人にとっても安心なようです。
夫婦で違う方式でも問題ない理由
「片方だけルールが違うなんて不公平じゃないの?」と思われるかもしれません。
でも、これは不公平というより、それぞれの金銭感覚のタイプに合わせているだけなんです。
私は「決められた枠がなくても、無駄遣いはしない」タイプ。
夫は「枠がないと、逆に歯止めが利かない」タイプです。
同じ「自由」でも、人によって合う・合わないがある。
これに気づいてからは、無理に同じ方式に揃えようとしなくなりました。
結婚当初、夫はお金の管理がとても苦手だった

とはいえ、最初からうまくいっていたわけではありません。
結婚前の夫は、お金の管理がかなり苦手な人でした。
実家暮らしで生活費もほとんど入れておらず、稼いだそばから趣味や交際費に消えていくような生活でした。
貯金という感覚が、ほぼなかったように思います。
結婚を決めてから、さすがにこのままではまずいと二人で話し合い、お小遣い制を導入しました。
残りは生活費と貯蓄にまわす。
特に結婚式の費用を貯めるという、はっきりした目的があったのも大きかったと思います。
お小遣い制にしても、変わらなかったもの・変わったもの
ただ、制度を作っただけでは、すぐには変わりませんでした。
結婚してしばらくの間、夫のお小遣いは相変わらず似たような使われ方をしていました。
日々の嗜好品や、ちょっとしたストレス発散のための出費に消えていく感じです。
余分に渡せるほどは無かったので、その中で頑張ってやりくりしてくれていたと思います。
転機になったのは、数年前、夫が大きな病気を経験したことです。
生死を意識するほどの手術を受け、それまで何度もやめようとして挫折していたタバコを、医師の一言をきっかけに、ぴたりとやめました。
それから夫のお財布事情は一変しました。
お小遣いの金額は変わっていないのに、それまで習慣に消えていたお金が、そのまま自分の好きなものを買うためのお金に変わったんです。
財布にお金が貯まっていくのが嬉しかったのか、夫は目に見えてご機嫌になりました。
そして、お金をめぐる小さな喧嘩も、自然と減っていきました。
制度そのものより、使う人の状態が変わったことの方が、家計にとってはずっと大きな意味を持っていたんだな、と今になって思います。
「決めない」家計管理のメリット・デメリット
私自身のスタイル(金額を決めない管理)について、正直にメリットとデメリットを書いておきます。
メリット
- 「お小遣いが足りない」という交渉が発生しない
- 必要なタイミングで必要な分だけ使えるので、我慢している感覚が少ない
- 細かい報告や相談のストレスがない
デメリット
- 自分でブレーキをかける意識がないと、使いすぎに気づきにくい
- 「今月いくら使ったか」が曖昧になりがちで、家計簿的な管理には向かない
- 誰にでも合う方法ではなく、ある程度の自制心が前提になる
正直、これは万人向けの方法ではないと思います。だからこそ、夫は今もお小遣い制のままなんです。
お小遣い制が向いている人・向いていない人チェックリスト
自分たちにはどちらが合っているか、簡単なチェックリストで確認してみてください。
- 財布にお金があると、つい使ってしまう方だ
- 「使っていい金額」がはっきりしている方が安心する
- 家計全体の収支より、自分の自由なお金の範囲を知りたい
当てはまる項目が多いほど、お小遣い制のように「枠」を決める方式が合っている可能性があります。
逆に当てはまりが少ない方は、私のような「決めない」スタイルでも回るタイプかもしれません。
まとめ:大事なのは制度の形より「納得感」
お小遣い制が必要かどうか、答えは夫婦の数だけあると思います。
うちのように、夫婦それぞれで違う方式が同居していても、それはそれで成立します。
大事なのは、制度の名前や形ではなく、お互いが「これでいい」と納得できているかどうか。
うちが今の形に落ち着くまでにも、結婚当初の衝突や、思いがけない病気というきっかけがありました。
もし今、お小遣い制に窮屈さを感じている方がいたら、「制度を変える」以外にも、「そもそも制度化しない」という選択肢があることを、知っておいてもらえたらと思います。


