
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪で、世界中が熱視線を送る新競技「山岳スキー(SKIMO:スキーモ)」。
雪山を自らの足で登り、一気に滑り降りるこの競技は、「雪上のトレイルランニング」とも称されるほど過酷でダイナミックです。
今回は、この競技の魅力と、日本女子のパイオニア・上田絢加選手を支える最強のチーム、そして世界的ブランドTHE NORTH FACEとの深い絆について深掘りします。
1. 五輪新競技「山岳スキー(SKIMO)」の圧倒的な過酷さと魅力

山岳スキーは、単なるスキー競技ではありません。
体力、技術、そして精神力のすべてが限界まで試されるスポーツです。
競技の基本ルール

- ハイクアップ(登坂): スキーの裏に「シール」と呼ばれる滑り止めを貼り、急斜面を駆け登ります。
- トランジション(切り替え): 登りから下りへ移る際、シールを剥がしてビンディングを調整します。この作業をいかに数秒で終わらせるかが勝敗を分けます。
- ダウンヒル(滑走): 整備されていないバックカントリーのような急斜面を、猛スピードで滑り降ります。
豆知識:登坂に不可欠な「シール」とは?

競技の鍵を握るのが、スキーの滑走面に貼り付ける「シール(クライミングスキン)」です。
- 仕組み: 一方向にだけ毛が並んでおり、「前には滑るが、後ろには引っかかる」という特殊な構造をしています。これにより、急な雪の斜面でもスキーを履いたまま登ることが可能になります。
- 名前の由来: かつてアザラシ(Seal)の毛皮が使われていたことから、現在でも「シール」と呼ばれています。現代ではモヘア(アンゴラ山羊の毛)やナイロンの合成繊維が主流です。
- 勝負の分かれ目: 頂上に着いた瞬間にこのシールを剥がす「トランジション」は、SKIMOの大きな見どころ。トップ選手は、スキーを履いたまま数秒でシールを剥がし、即座に滑走モードへと切り替えます。
2. THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)との強固な信頼関係

上田選手が世界の強豪と渡り合うための最大の武器の一つが、THE NORTH FACEによるサポートです。
「アスリートチーム」としての誇り
上田選手は、同ブランドのグローバルな選抜チームである「アスリートチーム」の一員です。
これは単なるスポンサー契約を超えた関係を意味します。
- 過酷な環境での製品テスト: 上田選手が氷点下の雪山で使用したウェアやギアのフィードバックは、次世代の製品開発に直結しています。
- 「SUMMIT SERIES」の信頼: エクスペディション(遠征)向けの最上位ライン「サミットシリーズ」を着用し、命を守るギアとしての信頼を寄せています。
3. 上田絢加を支えるプロフェッショナルチーム

個人競技に見える山岳スキーですが、上田選手の背後には彼女のパフォーマンスを最大化させる「最強のチーム」が存在します。
技術と体力を支えるコーチ陣

世界トップレベルの練習メニューを組み、ハイクアップのフォームから滑走技術までをミリ単位で調整。特に「登り」と「下り」の両方で高い心肺機能を維持するためのトレーニングが彼女の強みです。
メンタルと栄養のサポート
一年の大半を雪山や海外遠征で過ごすため、精神的なケアや、高地での過酷なトレーニングに耐えうる栄養管理も専門スタッフがサポートしています。
所属:中央カレッジグループ
移住先である群馬県前橋市の中央カレッジグループが彼女を所属選手として受け入れ、遠征費や活動拠点の確保など、プロ活動を全面的にバックアップしています。
4. 上田絢加が語る「SKIMO」の未来
上田選手は、自らの挑戦を通じてこの競技を日本に広めたいと語っています。
「ただのスポーツではなく、山との対話。自然の厳しさと美しさを同時に感じられるのがSKIMOの魅力です」
ミラノ五輪は、彼女にとっての集大成であると同時に、日本における山岳スキーの歴史が始まる瞬間でもあります。
まとめ:チームの絆がミラノの雪原で輝く
上田絢加選手の挑戦は、彼女一人の力ではなく、THE NORTH FACEをはじめとする多くのサポーター、コーチ、そして彼女の志に共感したチーム全員の想いが乗ったものです。
雪山の頂点を目指して突き進む「チーム上田」の戦いから、目が離せません!


